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快適な住まいづくりは家庭問題の改善につながる

日本財団ジャーナルの調査によると、日本に暮らす18-22歳の若者のうち、四人に一人が自ら命を断とうと本気で考えたことがあり、十人に一人の割合で実際に行為(未遂)に及んでいるようです。

衝撃的な数値ですよね。恐ろしいです。

なぜそのような考えに至ったのかと言うと、大きな原因は『学校問題』次いで『家庭問題』にあり、いじめや家庭間不和が若者の心身に与える影響は計り知れないものがあるなと感じます。

興味深かったのが、女性の方が男性に比べて『家庭問題』をきっかけに自死しようと考えるパーセンテージが多かったことです。

子ども・若者に自殺を考えさせる多くの原因は「いじめ」、「不登校」経験も強く関連。相談する相手は誰?より画像引用。

 

 

家庭問題と一口にいっても沢山あると思います。

親の過干渉、叱責の多さ、両親の不仲や、学校問題とも絡めた複合的な要因もあるでしょうが、いずれにしろ家族という小さなコミュニティが、人の生き死にを左右するほど重要なファクターであることが理解できます。

今や大きな社会問題となっているトー横キッズの多くは居場所のない若者たちで、家庭環境が劣悪ゆえに外に出ざるを得ないわけです。

彼らにとって、そしてその家族にとって居心地の良い場所があれば、もしかしたら市販薬をオーバードーズすることもせず、ホテルの高層階から飛び降りるといった事件も起きなかったかもしれません。

ホッと一息つける安心で安全な場所、閉鎖的でなく風通しが良い空間、家族みんなとコミュニケーションが取りやすい環境、住まいはかくあるべきだと思います。

家のつくりって大事なんですよホントに。

例えばキッチンとリビングの仕切り壁を取っ払ったアイランドキッチンは最近注目を集めていますが、人気の理由はコミュニケーションの取りやすさにあります。

オシャレだし、キッチン周りが広く使えるといった利点もありますが、最大のメリットは人と人との距離が近く、顔を合わせやすい点にあると思います。

身近に人の温かみを感じやすいということですね。

声をかけやすかったり、顔が見えやすいと人はどこか安心感を覚えますし、家の中だったら尚更です。

開放的な空間を家の中に作るということは、マストな設計項目ですよ。

子どもにとって、家族にとって、自分にとって快適で住みやすい家を作るだけで、すべての家庭問題が解決するなんて到底思っていませんが、住環境が人に及ぼす影響が大きいことは間違いありません。

理想的で幸せな人生をおくるためにも、住まいには妥協することなく、ぜひ欲張っていただきたいですね。

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