風の時代は住まいの概念も変わっていく
2020年12月から地球は『風の時代』に入ったそうです。
少しスピリチュアルな話になるのですが、風の時代という言葉は西洋占星術に由来するもので、ものすごくわかりやすく(はしょって)言うと、”今まで信じられてきた成功や幸せの概念はすでに古くなりつつあるので、そこから脱却し、新しい価値観をもって生きていくべき時代” がやってきたということです。
今まで信じられてきた成功や幸せというのは、例えば(偏差値の)良い学校に入って、優良大企業に入社し、結婚し子どもをもうけて、マイホームを購入し、定年退職後はゆっくりと余生を楽しむといった、いわゆる『安心・安全・安定した生活』のことですね。
たくさんお金を稼いで、多くを所有する物質主義的な考えはすでに過去のもの。
これからは、目に見えない豊かさだったり、一つの場所に留まらない自由なしなやかさ、所有より共有、組織や会社という垣根を超えた横のつながり、そして個人個人がより重要視されるようになるのが風の時代の特徴と言えます。
「だからなんだ!」という話ではあるんですが、単なるスピリチュアル的な枠組みを超えて、世の中には風の時代的なサービスが多数生まれていて、新しい常識や価値観を続々と私たちに提供してくれています。
例えば、メルカリがそうですよね。
一昔前までは、ものを「所有」することが当たり前でしたが、メルカリでは使わなくなったものや要らなくなったものを安価で誰にでも売却することができ、それを購入した人がまた別の誰かに売ることができる。
一つのものをみんなで循環させており、これはもはや「共有」していると言って良いでしょう。
サブスクも同じですよね。所有するのではなく、必要なときに利用するだけ。
他にもカーシェアリングサービスや、在宅ワークもだいぶ世の中に浸透してきましたよね。
また、性別や国籍を超えた結婚もあまり違和感なく受け入れられつつありますし、ただ消費を続ける生活からなにかを生産する生活へのシフト、モノではなく体験に価値を見出し、それにお金を使ったりと、現実的にここ二、三年で目まぐるしく世の中が変化しているなと感じるのは、きっと私だけじゃないはずです。
そして住まいの概念も変化の潮流の真っ只中にあります。
時代の変化を楽しむ
風の時代に入ったことで、生活拠点も自由に選べるようになりました。
平日は都心で生活をして、週末は山や海の近くのこじんまりとした別荘でのんびり過ごしたり、別荘に通うのが面倒なので、テレワークが主体の仕事に転職し、そのまま定住してしまうといった方も増えてきていて。
そういった方々に共通している点は『楽しんでいる』ということ。
頭でっかちにならずに、新しい価値観や常識を柔軟に受け入れ、時代の波を乗りこなしている印象を受けます。
なぜそんなことができるかというと、皆さん日頃から準備を怠っていないからなんですね。
家族や自分が急に重い病気にかかってしまい、仕事を休んだり、辞めざるを得ない状況に陥ったときにしっかりと貯金をしていたり、本業以外にも収入源を確保するため市場に求められてるスキルを身につけたり、と、なにが起きてもいい(困らない)ように、毎日考えながら行動しているということです。
日々を漫然と過ごすことなく、コツコツ地道に ”なにか” を積み上げ、努力をしてきたがゆえに、時代の変化を楽しめるという結果に繋がっていくと。
多拠点生活はそのまま生き方の多様性に結びつくので、私も大いに賛成するところなのですが、兎にも角にもネックになるのはやはりお金。
これはもう資本主義社会の日本で生活する以上避けては通れない話です。
・今の環境にもう住みたくない、離れたい
・家族の療養のために引っ越したい
・新しい場所でチャレンジしたい、一から人間関係を築きたい
そうなったときに、すぐに行動に移せるように準備を心掛けたいものですね。