何事も三日坊主で終わらせないための習慣化のコツ
2010年代頃からじんわりと市場に浸透してきている『丁寧な暮らし』という言葉。
これといった定義はありませんが、日常生活にもっと手間と時間をかけて自分なりのこだわりを大事にする暮らし・生き方のことを言うようです。
普段の生活や暮らしをもっと愛そうよ、という訳ですが、そう簡単にできないのが現実ですよね。
自炊なんてしなくたって、レンジのボタンを押すだけで有名店の味わいが安価で楽しめますし、スマホのアプリ一つで自宅まで料理を届けてくれるサービスだってありますから、丁寧に手間暇をかけて健康を意識した栄養価の高い食事を摂るというアクションは、社会全体の潮流として無理筋なのかもしれません。
朝から晩まで仕事や家事・育児、介護に至るまで、人それぞれが様々な事情を抱えて毎日をやっとの思いで駆け抜けて、気の休まる時間なんてなかなか取れませんし、取れたとしてもその時間は自分を甘やかし、楽をするために使いたいのが人の性。
日常という代わり映えのない家の中の世界のことよりも、非日常という日々めまぐるしく変わっていく刺激的な家の外の世界にお金や時間をかけようと考えるのは、当たり前のことだと思います。
だとしたら、丁寧な暮らしはお金と時間に余裕のある人だけにしかできないものなのか、と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
お金と時間に余裕がなくたって、小さなことでもいいから丁寧な暮らしを意識し、実践することを習慣化すればいいだけの話です。
ゆっくりとティータイムを楽しんだり、気分が沈んでいるときは花を買ってみたり、オーガニックコットンの服を積極的に選んでみたりと、息を吐くように自然な流れで自分を大事に扱うよう心掛けてみてください。
、、ただそうは言っても、その習慣化が難しいという声が聞こえてきそうですので、ちょっとした習慣化のコツを今日は述べていきます。
習慣化ができないのは結果がみえないから
仕事でも勉強でも運動でもなんでもそうですが、毎日毎日地味で目立たない瑣末な行動の積み重ねが、やがて大きな結果という花を咲かせることはこの世の真理なので、継続は本当に大事なのですが、その継続ができないのは『行動に対する結果がすぐに見えてこない(実感できない)から』に尽きます。
競馬や競艇、競輪にパチンコ・スロットなど、胴元が儲かり、金銭を賭ける側が確実に損をするシステムであるギャンブルにあれだけ多くの人が熱狂的にのめり込むのは、すぐに結果(お金)が得られるからに他なりません。
逆にダイエットや筋トレはすぐに結果が現れないので「こんなことやってて意味あるのかな」「こんなに頑張ってるのに身体に変化が現れない、、」と継続がだんだんと難しくなっていき、三日坊主で終わってしまう。
ですので、習慣化をするコツは『行動に対する結果がすぐに見えるように工夫をする』になります。
具体的には、日々続けていることを手帳でも日記でもカレンダーでもノートでもいいので書いていく。
「今日は〇〇をした」と、文章を目に見える形で残しておき、定期的に見返せば『毎日続けられている』ということを実感できますよね。なにか行動したことに対して、継続できているという結果がすぐに見えるわけですから。
真っ白な手帳に毎日毎日継続の記録が残されていくと、意外にも達成感が得られますし、人によってはモチベーションにも繋がっていきますので、習慣化にはもってこいですよ。
そして、継続が習慣化すると一つひとつの作業の精度が上がってきて、できることも増えていきます。
「ここ一週間はずっと〇〇できてるから、今週は〇〇に加えて◇◇もやってみよう」と、自分の成長を実感しつつ、新しいことにチャレンジしようと思えるので、継続がさらに楽しくなっていくという良いスパイラルが生じます。
今の時代はSNSで『今日やったこと』を発信してもいいと思います。
コメントやいいねがつけば、それを励みに頑張れるかもしれませんしね。
丁寧な暮らしに限らず、自分がやりたいこと・やってみたいことがあれば、小さくはじめの一歩を踏み出して、些細なことでもいいからしっかり行動したことを記録しておく。
何事も工夫することで、習慣化という大きな壁を乗り越えていきたいものですね。