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人生100年時代には発想の転換を

昔20代の頃、仲の良い先輩とよく遊んでいたのですが、まぁとにかく待ち合わせした時間に来ないんですよ。時間にルーズで、プライベートのみならず仕事でも遅刻が多い人でして。

『時間にルーズである』こと以外は、すごく良い人で、仕事中は常に優しく声を掛けてくれましたし、明るくて気遣いもあり、後輩思いの素敵な方なんですがとにかく時間を守らない。

それで会うたびにモヤモヤを感じていて、カフェや本屋で時間を潰したり、普段あまり運動しなかったこともあり、いい機会だと思ってウォーキングしてみたり、自分なりにストレスを軽減するように努めていたんですが根本的な解決にはならず。。

なので、先輩に「こちらも都合があるので時間を守ってもらえませんか?」と直接伝えようと思ったんですが、ただ伝えるだけでは感情的になるかもしれないし、先輩にしれっと流されてしまうかもしれないので、ちょっと発想を変えて『先輩起点』で思ってることを伝えようとしたんですね。

ストレスを解消するためという『自分起点』をいったん排除して、時間にルーズだと会社をはじめとした社会全体からの信用を失いますよという『相手起点』で、言葉を伝えるということです。

そうすれば、結果的に自分のストレスも解消するし、先輩にも良い影響を及ぼすので人の役に立てるし、ただ文句をいうだけでは得られなかったはずの目に見えない恩恵が、発想を転換することで得られるんじゃないかと考えたわけです。

実際に行動に移したらその通りになったので、いい経験になりました。

コロナが流行り出してから若干疎遠になりつつも、良好な関係が未だに築けていますよ。

このような発想の転換ってものすごく大事ですよね。

人生100年時代と言われ、定年を大きく超えて、なお働かなければいけない世の中になりつつある現代では特に必要な思考法なんじゃないでしょうか。

ピンチと捉えるか、チャンスと捉えるか

医療レベルが高く、人々の健康意識も高い日本は、男女ともに平均寿命が諸外国より長く、2016年時点で男性が81歳、女性が87歳と長寿大国であることがみてとれます。

厚生労働省の発表によると、2050年には女性の平均寿命が90歳を超えると言われており、超高齢化社会待ったなしの未来がすぐそこまで来ていて、人生100年時代が現実のものになりつつあるわけですが、それに伴い、種々様々な不安に襲われ、メンタル的に厳しい日々を過ごしている人もいると思います。

一般論として老後の生活資金は3,000万円はないとダメだと言われてますので、そのようなお金に対する不安だったり、定年してから亡くなるまで趣味に没頭するにはあまりに長すぎる時間を過ごさなければならないので、老後の暮らしや生き方の不安をおぼえたり、と誰しもが多かれ少なかれ悩みを抱えている現状がありますよね。

100歳まで生きられるようになれば、今までごく当たり前と思われていた人生設計が大きく変わってくるでしょう。

小中高、人によっては専門学校や大学へ行き、ひたすらに学ぶ時期(〜18歳 or 22歳)を経て、それら学んだことをもとに定年まで働き(〜65歳)、残る余生を楽しむというモデルケースが一般的でしたが、人生100年時代は教育の受け方も働き方も老後の暮らしも、寿命が伸びた分だけ、新しく設計し直す必要に迫られます。

ただでさえ将来の不安や悩みが尽きなくて、お先真っ暗感があるのに、さらに色々と人生について深く考えないといけないなんて労力も使うしメンドくさい、、と考えるかもしれませんが、逆に大きなチャンスと捉えることもできますよね。

医療の発達が進み健康寿命が伸びれば、いくつになっても元気に新しいことを学ぶ機会が増えるので、働き盛りの世代と同程度の収入が得られるかもしれませんし、革新的なIT技術に触れ、世代を超えて世界中の人たちとコミュニケーションを取れば、また違った世界を知ることもできるでしょう。

物事の一面だけを見るのではなく、側面をみてみたり、上から俯瞰してみたり、裏を覗いてみたり、匂いを嗅いだり、口に含んでみたり、発想を変えた多角的な視点を持つことが重要だと思います。

人生100年時代、あなたはどう乗り越えますか?

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