北軽井沢の自然で野生の勘を取り戻す
1990年代から2000年にかけて情報通信技術が飛躍的に発展し、世の中は便利な情報化社会へ突入しました。
国境を超えてビジネスを展開させたり、海外の人たちと積極的にコミュニケーションを取ることが可能になったので、情報化社会=グローバル社会とも言い換えられますね。
が、ここ最近では情報化社会の負の部分が目立つようになってきています。
私たちはスマホが手放せなくなり、わからないことがあればすぐにググって表面的な意味だけさらっと掬い、すべてを知った気になってしまったり、SNSで常に誰かの投稿を目にして様々な感情を揺さぶられてしまい、気疲れが絶えない毎日をおくってしまいがちです。
到底頭で処理しきれないほどの情報を、自分が望むにしろ望まないにしろ毎日浴び続けているわけですから、脳に大きな負荷がかかり、自分にとって必要な情報・大事な情報の取捨選択がますます難しくなっていき、やがて考えることが面倒になっていく。
すると、日常生活がだんだんと機械的になっていくんですね。
人間らしさを失って日々工夫をしなくなるというか、感性が鈍るというか。
目の前のことに集中できなくなり、今この瞬間自分は一体何をすべきなのかわからなくなってしまうのは、現代人が抱える悩みのタネですが、解決するには能動的に情報の遮断を心掛けるほかありません。
テレビを消して、スマホを目の届かないところに追いやって、意識的に情報に触れないようにするのも勿論良いですし、『自分はどのように生きていきたいのか、いかにして生きていくべきなのか』という哲学チックな問いに対するアンサーを考えてもよくて。
おそらくこのブログの読者は『自然あふれる環境でのびのびと暮らしたい』とか『煩わしい人間関係に左右されず自分らしく丁寧な暮らしをしたい』と望んでらっしゃると思います。
であるならば『人の少ない環境に住んで、情報機器に触れる頻度を少なくし、自分と向き合う時間を増やしていこう』というライフスタイルの確立を目指されているでしょうから、それにふさわしくないノイズ(情報)を無意識的にシャットアウトできるようになっていきます。
このように、先に自分のあり方を決めてしまうのもアリですよね。なにより楽ですし。
自分の人生に必要のない情報が入ってこない状況を作ってしまえば、イマ・ココに集中することができるし、集中力が高まれば直感力も身に付いて、物事を決断するときにウダウダ悩むことなく、自分にとって良い選択ができるようになるので、いいこと尽くめです。
個人的に、直感力って生きる上で大事だと思ってまして。
直感っていわゆる第六感・野生の勘ですよね。
なんとなくこの人イヤだ、この道通るのは避けたほうがいい気がする、あそこ行くといつも気分悪くなる、などなど、誰しも一度は経験があると思います。
で、大抵その直感って正しいじゃないですか。
つまり、直感力を磨けば磨くほど事前にストレスを軽減し、危険を回避できるということ。
もともと人間には優れた直感力がありましたが、自然と触れ合える場所が失われつつある現代社会では、その力は今後ますます鈍化していきます。困ったものですね。
そうならないために、普段の環境とは正反対の自然の中、例えば北軽井沢の森の中に身を置いて、五感を研ぎ澄ましてみるのもいいかもしれません。
森の中をあてもなく散策してみたり、野外で新鮮な空気を味わいながらキャンプやバーベキューをしてみたり、「いま自然の中にいる」という感覚の中に自分を浸すことで野生の勘は徐々に取り戻せることでしょう。
定期的に大自然に没入する機会を設けることが、生きるうえで重要なマイルストーンになると思います。