ナマケモノ万歳

ふとwikipediaサーフィンしていたらナマケモノにたどり着いたんですが、まさに怠け者そのもので笑ってしまいました。
そのゆっくりとした動作から「怠け者」という呼び名がついた。英語名の Sloth も同じく、怠惰やものぐさを意味する。
生涯のほとんどを樹にぶら下がって過ごす。食事や睡眠から交尾、出産までも樹にぶら下がったままで行う。
機敏に動くことができない上、非社会性動物である。
wikipediaより引用
ナマケモノは一日20時間ほど眠りについているそうで、起きたとて、その動きはものすごく遅いそうで。
動作がのろいのは筋肉が少ないからで、それゆえ生涯のほとんどを寝て過ごすのは合点がいきますね。
無駄な動きをせず、無理に頑張ろうとせず、自分自身の生を全うするために、あくまで効率的に生きていると。
そんな、ナマケモノの生き方って、今の時代にあって学ぶ点が多いと思いませんか?
誤解を恐れずに言うと、コロナ禍は人生を見つめ直す良いきっかけになったと思っていて。
大量生産・消費で右肩上がりに成長してきた時代をこれからも続けるのか、その先に待ち受けているのはどんな未来なのかを考える、またとないチャンスでしたよね。
結果として、そんな生活に疑問を持ち始め、スローでエコロジカルなライフスタイルへの転換を望み、自分だけの幸せを追求する人たちが多く現れました。
目まぐるしいスピードで進む世の中は、単純に忙しないですし、じっくりと物事ひとつひとつに向き合う時間もありません。
大切ななにかを見落としてしまったり、問題があるのに黙って見過ごしてしまったり、見て見ぬ振りをしてしまったりと、『これは良くないな、、』と思っていても時代がそれを許してくれなかったりします。
でもここ二、三年で、それこそナマケモノのように木にぶら下がって過ごすじゃないですけど、立ち止まって考える機会って増えたと思うんです。
北軽井沢は移住者が増えてきているんですが、それも、今までの生き方を見つめ直して、自然豊かな森の中で暮らしてQOLをあげよう、人間らしい生活をしようと考えを改めたからなんですよね。
じゃなかったら便利でなんでも揃う都会から、不便であらゆるものが足りない田舎に移住してこないはずです。
『朝から晩まで休みなく働き続け、定年まで勤め上げ、家族を養っていくのが自分の使命で、そうしなければならない』という、一種の呪いに近い思い込みから解放された人たちだけが、真の豊かさを手に入れているような気がします。
ナマケモノを見習えとは言いませんが、もっとゆっくりと足元を確認しながら、今自分が一体どこに向かっているのか、その方向は正しいのかと自問自答する時間を設けるのは大切なことです。
まだまだ仕事に追われる日々を過ごしている方も多いと思いますが、肩の力を抜いて頭を休める時間を確保して、持続可能な人生の設計図を書き直す作業をしてみてくださいね。