人は環境依存の生き物だから

あやめヶ原をはじめ、北軽井沢には多くの別荘地があり、老後の生活を存分に楽しんでいる方や理想のライフスタイルを謳歌している若い方など、それぞれが自由に別荘での生活を満喫しています。
昨年度、高知市が全国の20代〜60代の男女1,766名に対し、地方移住への意識調査を行なった結果、約三割の方が『移住に関心がある』と回答したそうです。
三割というデータが多いのか少ないのかはさておいて、気になったのは、すでに移住している人たちへのアンケート調査の結果『移住したことで幸福度が高くなった』と答える方が半数以上いたということ。
今の生活よりもさらに幸せになれるのなら、堂々と胸を張って幸せだなと言える・感じられるのなら、地方移住を真剣に検討する方が今後ますます増えるんじゃないかと思います。
誰だって理想を叶えて幸せになりたいはずですからね。
例えば、いま仮に幸せじゃないとしたら、なにかを変えないといけない。
他人を変えるのは不可能ということは周知の事実ですので、変えるのなら自分かもしくは環境しかなく、移住を決断して実行に移してこられた方々は、まさに環境を変える(別荘に住む)ことで幸福度をガツンとあげたというわけですね。
自分が生きている環境を変えるのは、自分を変えるよりかは遥かにハードルが低いです。
自分を変えるというのは簡単そうにみえて、かなり難しいじゃないですか。
年齢を重ねれば重ねるほど、人は一つの考えに固執して自分の価値観が絶対だと思ってしまい、新しい知見を積極的に取り入れるのをなんとなく億劫に感じるものですし。
なので、環境を変えてしまった方が楽だよという話で。
今から2,000年くらい前の古代ギリシャの歴史家が言っていたように『人間は環境に依存する生き物』で、実際そうですよね。
ストレスの感じる環境にいると人はパフォーマンスが低下して本来の力が発揮できなくなりますし、逆に自分が心地良いと感じる環境に身を置くと、筋肉のこわばりがなくなり緊張から解放されるので、普段通りの動きが出来るようになる。
いま幸せを感じられない環境にいるのなら、「なぜ自分はそのような環境にいるのか」そして「なぜその環境を抜け出せずにいるのか」を考えないといけません。
会社の上司がムカつくとか、近所に住む誰々との人間関係に悩んでるとか、政治が腐ってるとか、文句を言ったところで、そのような身の回りの環境を選んでいるのは紛れもなく自分自身。
同じ場所に居続けなければいけないという価値観はすでに古く、多拠点生活というワードが市民権を得るほどに、やろうと思えばいくらでも自由な生き方ができる時代です。

ストレスで押しつぶされそうになった時、大切な家族が苦しんでいる時、そんなときに我慢や忍耐を強いるのではなくて『環境を変える』という第三の選択肢があったら、素敵ですよね。
自分の心身の健康を保つため、愛する大切な家族を守るため、一つの場所にとどまる事無く、いつでも柔軟に環境を変えることができるよう、日頃から準備(例えば、会社組織に頼らず個人でお金を稼いでみるなど)を怠らずに行動したいものです。