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『田舎にはなにもない』は本当なのか

『田舎にはなにもない』という声をよく聞きますが、同時に『なにもないなんてことはない。見えてない(見ようとしない)だけで、田舎には沢山のものがある』という反駁の声も同じくらい耳にします。

実際のところどうなんでしょう、本当に田舎にはなにもないのか、意外と便利で楽しく生活ができるのか。

ということで田舎論を今日は書いていきたいと思います。

なにをもって、田舎にはなにも『ない』というのか。

人(勢いやマンパワー)がいないのか、娯楽がないのか、仕事がないのか、北軽井沢がある長野原町を例にとって具体的に紐解いていきます。

田舎には熱量の高い人がいる

北軽井沢がある群馬県長野原町の人口は令和四年一月時点で5,368人で、そのうち北軽井沢に住んでいる方は1,598人しかおらず、国から過疎地域に指定されるほど少ない人口数です。

町全体の人口を年齢別にみてみると、若者(20才〜39才)の数が829人であるのに対して、一般に仕事をリタイアする年齢である60才以上が2,486人と人口のおよそ半分を占めており、高齢化待ったなしの現状があります。

すると、データ上では長野原町には若者がいない(少ない)と言えそうで、確かに20代・30代の数はそれほど多くないと思います。

ただ、若者のようにエネルギッシュで地域の発展に積極的な40代〜70代の人たちが沢山いることもまた事実としてあって。

地域をなんとかして盛り上げようと行動を起こしていて、フレッシュな気持ちを保っているわけですから、中身は立派な若者と言っていいと思っています。

長野原町のような田舎特有の考え方かもしれませんが、実際50歳、60歳ってまだまだ若いと言われるんですよ。

現役バリバリで働いている(主に農業)70代・80代の方が多くいらっしゃるんで、一般論としての若者の定義が全く当てはまらない現実があります。

なので、長野原町は都心に比べると人は少ないですが、少ない分、住民一人ひとりの熱量が高く、地域のことを自分ごととして積極的に考えられる、気持ちが若い人が大勢います。

田舎(長野原町)に人はいるってことですね。

娯楽施設はないけれど仕事は山のようにある

長野原町には、映画館や美術館、ショッピングモール、ゲームセンターといった娯楽施設はありません。

スーパーや本屋などはありますが、かなりこじんまりとしています。

あるのは、山や森に囲まれた雄大な自然と広大な畑、キャンプ場、移りゆく四季をしっかりと味わえる環境、きれいな空気や美味しい水に野菜くらいでしょうか。

野草を採って食べてみたり、花を摘んで髪飾りを作ってみたり、昆虫採集に精を出してみたり、娯楽がないなら作って遊べばいいと考えるクリエイティブな方には最高に遊べる場所だと言えます。

そして仕事も思いのほかあるんですよ。

農家や土木・建設関係がメインにはなりますが、町の職員や地域おこし協力隊、介護や飲食店、スーパー、コンビニなど、選り好みしなければ求人はかなりの数があり、それこそ若者は引く手あまたです。

娯楽と同様の考えですが、もし、やりたい仕事がないなら作ればいい(起業する)のも一つの手。

長野原町は起業する人には補助金を出すなどバックアップ体制も充実しているので、存分に利用するのも良いですね。

娯楽にしろ仕事にしろ、自分の頭で考えて道を切り拓いていける行動力のある方にとっては、長野原町はこのうえなく過ごしやすく、住みやすいと思います。

色々と書いてきましたが

「田舎にはなにもない」というのは、人それぞれの物事の捉え方の違いにすぎません。

不思議なことに、田舎にはなにもないと思っていればその通りになりますし、なんでもあると思えば全て揃ってるとも言えるので、移住を考えているのであればぜひ一度現地に足を運んでみてください。

大切なのは、外野の声を鵜呑みにするのではなく、気になることは徹底的に調べ上げ、自分自身の価値判断基準に則ってジャッジするということ。

誰かの快が自分にとっては不快かもしれませんし、逆もまた然りです。

私の知っている限り、長野原町の北軽井沢に腰を据えて住んでいる方は口を揃えて『ずっと住んでいたい場所、来てよかった、移住して良かった、求めていたもの・欲しかった環境がここにはある』と言っていて、生活の満足度が高いんだなと感じています。

この記事を読んでいるあなたにとっても、北軽井沢が理想の場所であれば嬉しく思います。

だいぶ暖かく過ごしやすい気候になってきましたので、次の週末にでもフラッと遊びに来てみてくださいね。

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