変化に伴うストレスは乗り越えなければならない
人は安全・安心・安定を望む生き物ですから、急な環境の変化に順応するまである程度の時間がかかります。
毎朝だいたい同じ時間に起きて、同じような朝食を食べて、いつも通りに家を出て、通い慣れた道を通って会社に行き、昨日と同じ顔ぶれの同僚・先輩・上司と仕事をして、馴染みのお店で昼食をとり、午後は睡魔と戦いつつもルーティンをこなして退社して、、とい生活をしている方がほとんどだと思います。
そして、出張や客先直行の仕事が入ったりすると「明日は早く起きなきゃ行けないから」とか「アレとコレとソレを準備しなきゃ」とか、普段考えないことを考えなきゃいけないものだから、結構心労がたたったりして。
仕事だけじゃなくて、たまにプライベートでもありますよね。
例えば、遊びに行く約束をしていた友達や恋人から「やっぱりその日は都合悪いから別の日にして欲しい」なんて言われてしまって、そんな急すぎる予定変更に振り回されたり。
〇〇しようとしてたのに、△△が原因でできなくなってしまったときって少なからずストレスを感じるものです。
ある種の変化が起こって、自分が考えていたように計画・物事が進まず、それがストレスを生み出したと。
で、当たり前ですが、誰だったストレスなく生きていきたいので、結果として、いつもと変わらない毎日を過ごすことを無意識的にチョイスしているというわけです。
- 給料少ないから転職したいけど、また一から仕事を覚えたり人間関係も構築しないといけないから、今の会社にいた方が楽だよな。。
- そろそろ結婚したいけど、独身でいた方がお金も時間も比較的自由に使えるし、誰かと一緒にいるのってあまり想像つかないな。。
- 住環境が好きになれないから引っ越したいけど、知らない土地に行くのは不安だし、何回も下見に行ったりすればお金もかかるし、このままでもいいかもな。。
挙げたらキリがないですが、これらもすべて変化によるストレスを避けるために「昨日と変わらない現状」を選択し、安寧な日々を過ごすためです。
また、変化は多くの「よくわからないこと」・「到底理解できないこと」を私たちに提供してくれます。
そのような意味不明で理解不能なことってなんだか怖いし、しっかり頭使って考えなきゃいけないので疲れるし、できることならスルーしたいじゃないですか。
色々と書いてきましたが、人が変化にストレスを感じ、それを嫌うのは、行動を司っている脳の前頭葉が「昨日と同じ一日」を望んでいるからに他なりません。
それこそ、慣れ親しんだ生活から離れて、地方へ移住したり、別荘を建ててその地域に住むことは日常生活に大きな変化をもたらすものです。
恐怖や不安があって当然ですし、今までしたことのない作業や想像もつかないような経験をすることもあるので、前向きな理由の移住であっても大小様々なストレスを感じると思います。
面倒臭くなり、やっぱりやーめたと匙を投げたくなるかもしれません。
ただ、変化を求めずに現状維持を保ったままでは前に進めませんし、見ている世界も変わらず、なんの成長もないまま人生を終えることになるのもまた事実。
変化を望むのなら、それによって生み出されるストレスと上手に付き合い、ポジティブなパワーに変えて乗り越えていかなきゃなりません。
『嫌なことの後には良いことが待ってる』という言葉を信じて、変化を受け容れていけたらきっと素敵な毎日が広がっていくはずです。