循環する暮らしを考えてみる

北軽井沢のような田舎に住んでいると、徒歩圏内にスーパーもドラッグストアもないので、我が家では週に一回、車で30分以上かけて買い出しに行くのが通例となっています。
さすがにコンビニはありますが高いですからね。「〇〇が足りないから買いにいこう」と気軽に行くことは憚られるわけです。
このように、頻繁に買い物に行けない環境なので、買い出しの際は一週間分の食料や足りない日用品など、諸々のブツをカゴ三つに詰め込み、それらをパンパンにして帰ってきます。
ただ、家に帰ったあと買ってきた物を整理してると「あれ、、よくよく考えたらこれ要らなかったな」と思うことがよくあって。
例えば、サランラップやアルミホイルはストックがあるのに買ってきてしまったり、家に食べるものがあるのにお弁当を買ってきてしまったりといった、無駄遣い・浪費の類が多くて、なんとかしないといけないんですが、週に一度の買い物で舞い上がっているのか中々改善が難しく。。
ムダ買いが増えると、その分ゴミの量も増えます。北軽井沢がある長野原町では、指定の有料の袋にゴミを詰める必要があって、この袋が一枚30円〜60円(サイズによって値段が変わります)するんですよ。
余計なものを買ってしまうと、それに付随してさらに出費がかさむのは結構バカにならなくて、チリも積もれば大きな金額になって家計に重くのしかかってくることは言うまでもなく。
ただ最近は、買い物カゴに商品を入れる前に自分自身に ”ある一言” をかけてやることで、この地獄のような負のループから抜け出せつつあります。
「それホントに必要なもの?」
「それって本当に買わなきゃいけないものなの?」と、ちょっと上から目線で自分を戒めるように問いかけることで、月に1,000円から2,000円程度ですが出費を抑えることができています。
年に換算すると20,000円を超えてくるので、軽井沢プリンスホテルでファミリーで優雅にランチをするぐらいの余剰資金が生まれ、家族サービスができるのは嬉しいことですよね。もちろん貯蓄や投資に回してもいいですね。
そして買うものを減らすアクションは、なにも家計を助けるだけでなく、間接的に地球環境を助けることにも繋がってくと考えています。
声高にSDGsを推進するわけではないですが、日々の消費を抑える・見直すことで勝手にゴミの量は減っていくでしょうし、量が減れば市町村のゴミ処理コストも連動して削減され、今まで買わなければならなかった有料の袋がなくなるかもしれません。
それに、量が減れば工場までゴミを運ぶ車両の運搬コストも下がるだろうし、ゴミの焼却により排出される二酸化炭素の量も減るので、個人単位でムダ遣いを事前に抑えることで、結果的に地球規模の環境保全に資することになりますよね。
一石二鳥どころではなく三鳥にも四鳥にもなるのは、感覚的に面白いのではないでしょうか。
大量にものを生産し、消費し、廃棄していく世の中の流れが、いま変わりつつあります。
身近なところですと、家の照明を消費電力が少なく寿命の長いLEDに変える動きは、10年ほど前から加速度的に増えてますし、最近ではプラスチック排出を抑える資源循環戦略が環境省により策定されており、一昔前の『消費社会』から『循環型社会』へとパラダイムシフトが起きているのは間違いないでしょう。
毎日の生活からムダを減らし、本当に必要なものだけを買う。そして買ったらできるだけ丁寧に長く扱う、もう必要なくなったら他の誰かにあげる、もし使えなくなったら修理してみてもいいかもしれません。
限りある資源を有効活用し、循環させることがこれからの新しい社会を作っていくのだと思います。
あなたはどんな未来を思い描き、そのなかでどのような暮らしをしたいですか?