寒冷地の別荘を購入する際の注意点まとめ

別荘を購入するときに、必ず気をつけて欲しいのが、その土地の季節ごとの特徴を抑えることです。
北軽井沢を例にとると、夏場は涼しくて最高の環境なのですが、この夏の季節感だけに感銘を受けて、足早に別荘購入に踏み切ると、かなり痛い目に合います。
というのも、冬季の北軽井沢は、寒さに慣れていない人にとっては少々辛い環境だと思うからです。

寒いんですよ、とにかく。
別荘を購入する方は、『忙しい毎日を離れ、週末に家族と自然に囲まれて、四季折々の景色を楽しみながら、ゆっくりと過ごせる』暮らしを望んでいる方が大半です。
確かに別荘を購入すれば、そのような暮らしに近づくことができますし、アウトドア派の人には楽しいことばかりだと思いますが、冬は必ず訪れます。
北軽井沢は、冬場になると-10℃近くまで冷え込むことはザラ。
なので、北軽井沢に別荘を買うのであれば、各種凍結トラブルをはじめ、別荘を寒冷地仕様に施す必要があります。
「冬になる前に何をしていくと良いのか?」
「業者にお願いする必要があるのか?自分でもできるのか?」
など、今回の記事では、寒冷地の別荘の設備管理はどのようにすると良いのか、また冬の別荘のランニングコストはどれくらい必要なのかを具体的にご紹介します。
冬の備えを怠ると、多額の修理費がかかりますし、快適な暮らしができなくなる恐れもあるので、しっかりとチェックしていきましょう!
目次
寒冷地の別荘でやらなければいけないこと
寒冷地(北軽井沢)の別荘は、先ほども申し上げた通り-10℃近くまで冷え込みますので、冬の間は別荘に行かないと考えているのであれば、必ず別荘内の水道管の水をすべて抜いておく作業が必要になります。
この作業を怠ってしまうと、水道管内部の水は凍結してしまい、膨張する際に水道管を破裂させてしまう恐れがあります。
そうなってしまうと、修繕費用がドドんと掛かってしまいますので、忘れずに行いましょう。
また、水抜き以外には、水道管に電熱線を巻き付け、ヒーターから発する熱で凍結の発生を防止することができるので、この方法も覚えておきましょう。
ただ、電熱線は当たり前ですが、電気のブレーカーを落としていると使えないので注意が必要です。
別荘に滞在している期間はブレーカー入れたままでも問題ありませんが、そのままで別荘を後にすると、その期間も電気代がかかってしまいますからね。
その他、寒冷地の別荘地では定期的な除雪作業も必要になってきます。
もちろん規模次第で個人で作業することも可能ですが、せっかくの休暇の時間も削られてしまいますし、なんと言っても屋根や階段などの雪下ろし作業は、危険を伴いますので管理会社に任せることをオススメします。
寒冷地の別荘の冬対策に必要なコスト
寒冷地の別荘の、冬に必要なコストと言えば暖房に必要な燃料費です。
気温が低いので滞在期間中はほとんど暖房設備を使い続けることになるため、どの暖房機器を使うにしても、それなりに高額な費用になってくると思っておきましょう。
エアコン・石油ストーブ・薪ストーブなど暖房機器は色々とありますが、それぞれに燃料費がかかります。
どの暖房機器も、燃料費を比べると一概にどれが安いと言えるほどの差はなく、ほぼ変わらない値段になってきます。
オススメは薪ストーブ
雪景色が美しい寒冷地の別荘では、薪ストーブがおすすめです。
薪ストーブは、自然から調達した薪をそのまま使用することで、アウトドア雰囲気を存分に味わうことが出来ます。
とはいえ、真冬に薪を集めて回るのはとてもつらいので、暖かい季節に散策ついでに薪を集めて乾燥させておき、その薪を冬の寒い時期に使うことで、自然の恵みを感じながら温まることが出来ます。
寒ければ寒いほど薪ストーブの周りには人が集まり、薪が燃える炎の揺らめきや、パチパチという音を聞きながら、家族や仲間ととても贅沢な時間を楽しむことが出来る事でしょう。
みんなで薪ストーブを囲いながら、あたたかい料理を食べるととても幸せな気分を味わえると思います。
薪ストーブは熱伝導率が良く、暖房効果も高いので、比較的天井の高い別荘など、室内が温まりにくい構造の住まいでは力を発揮してくれます。
それに、薪ストーブはインテリアとしても重宝しますしね。
ログハウス風や、和モダン風などいろいろな雰囲気の中で調和を取ってくれて、薪ストーブがある事で、温もりを感じる事ができる空間にしてくれます。
唯一のデメリットとしては、初期投資が100万ほどかかってしまう点。
それさえクリアしてしまえば、自分で薪を調達したり、知り合いからもらったりすることで、暖房費も安く抑えることが出来ますよ。
別荘を使わない時期は貸し出して有効活用しよう
別荘を所有するには、ランニングコストが多く必要になってきます。
なるべくなら支出を減らしたいと思うのは、当たり前の話です。
支出減の対策の一つとして、別荘を使わない時期には貸し出すという方法があります。
賃貸収入を得られる
別荘を使わない時期には貸し出すことで、賃貸収入を得ることができます。
「別荘を借りたい」と思っている人は、いま非常に増えています。
別荘を所有するのは負担が大きいので、休日に家族や仲間たちで別荘を借りて楽しみたいという人たちに、期間を決めて貸し出すことは、決して非現実的なことではないんです。
お客さんを探すのも、今はWebサービスやSNSがあるので、存分に活用してみてください。
劣化を防ぐことができる
別荘を使わない時期には貸し出すことで、建物の劣化を防げます。
別荘に限らず、建物は使用しないと劣化が急速に進んでしまいます。
特に寒冷地の別荘では、凍結や、積雪を放置してしまう事になるので、水道管や、屋根が傷みやすくなりますし、建物内の換気が十分に出来ないため、湿気やカビが発生しやすくなってしまいます。
そうなると次は、害虫・害獣が寄りやすくなってしまうという悪循環が起きますので、別荘を使わない時期に賃貸貸しすることも良いですね!
まとめ
寒冷地の別荘の設備管理はどのようにすると良いのか、また冬の別荘のランニングコストはどれくらい必要なのかをみてきました。
寒冷地の別荘においては、凍結問題がは避けて通れないのでしっかり対策しましょう。
それと燃料費も要チェックですよ。
北軽井沢に限らずですが、基本的に避暑地と言われている地域は、冬は寒いのが基本ですので、季節ごとの特色をしっかり把握するのが吉です!