別荘をプレハブで作るのはあり?【選択肢の一つとして考えてみる】
高価なイメージのある別荘は、高嶺の花なのかなと思いきや、案外安く建てることも可能といえば可能です。
それには『プレハブ建築』を用いればいいんですね。
個人的にあまりお勧めはしたくありませんが、「そういう建築方法もあるんだ」という視点で今回は読んでいっていただければと思います。
目次
プレハブ建築とは
別荘をプレハブで建てることはもちろん可能ですが、そもそもプレハブ建築とはどのようなものをいうのでしょうか。
プレハブ建築は、建物の一部または全体を工場で事前に製造し、現地で組み立てる建築方法のことをさします。
この方法には、短期間で建設できるという大きな利点があります。通常の建築方法と比べると、工期が短くなるため、迅速なプロジェクト完了が求められる場合に非常に有効です。
プレハブ建築は、工場での製造プロセスにおいて品質管理が徹底されているため、安定した品質の建物を提供できますし、天候に左右されずに製造が行えるため、施工の遅延リスクが低減されます。
さらに、現地での作業が少ないため、現場の安全性が向上し、環境への負荷も軽減されます。
プレハブ建築は、住宅、オフィスビル、学校、病院など、さまざまな用途に適用されています。
特に、災害時の仮設住宅や、迅速に拡張が必要な施設などにおいて、その優れた特性が発揮されているのは、ご理解いただけるかと思います。
最近のプレハブ建築について
別荘をプレハブで建てる、というと「え、、プレハブ、、?」と少なからずネガティブなイメージがありますよね。
「プレハブ小屋」という言葉が耳馴染みある通り、以前は簡易的な仮説住宅などに用いられることが多かったこともあり、自分の住まいをプレハブ建築で作るイメージがわかない場合もあるでしょう。
しかし、近年の飛躍的な技術の進歩に伴い、高度な設計が可能になってきているのは事実。
先ほども軽く触れましたが、品質の高さもプレハブのメリットに挙げられますが、耐久性はもちろん断熱性に優れた部材を使用することもできるため、メンテナンスにかかる手間がかなり少なくすることが可能です。
現在では、長期間の使用が想定される公共施設や商業施設などにも使われていることが多くなってきており、長期で管理が必要な別荘だからこそ、プレハブ建築で行うメリットがまさっている点も確かにあるのではと思います。
プレハブ建築のメリット・利点
別荘をプレハブ建築で建てる際のメリットや利点を、いくつか述べていきたいと思います。
コスパの良さ
別荘をプレハブ建築で建てる際のメリットや利点一つ目は、コスパの良さです。
プレハブというのは、「あらかじめ」「製造する」の意味をもち、建築に必要な材料を事前に工場で生産・加工をするため、現場で資材の加工をする通常の建築スタイルに比べて安価で抑えることができることがほとんどです。
別荘は維持管理などにもお金が発生するため、この段階での支出は抑えられるに越したことはないですよね。
完成までのスピード感
別荘をプレハブ建築で建てる際のメリットや利点二つ目は、完成までのスピード感です。
上述の通り、必要な部材は工場で製造を行っているため現場での作業を大幅に減らすことが可能です。
また現場で全ての作業を行う場合は天候の影響を少なからず受けてしまいますが、部材が揃った状態で取り組みを始めることが可能なため、建築にかかる日数がおしてしまうことが少ないです。
せっかく夏休みに間に合うように始めたのに、数週間遅れてしまったために来年に持ち越しとならないためにも、大まかなスケジュールを把握できるのは嬉しいことです。
メンテナンスの容易さ
別荘をプレハブ建築で建てる際のメリットや利点三つ目は、メンテナンスの容易さです。
プレハブ建築の場合は、工場での品質管理が徹底されていて同じものを作り出すことが容易になっているため、メンテナンスの際の手間がかかりにくいという特徴があります。
品質が高い部材を使用しているためそもそも交換や修理をする手間も少ないことから、使う頻度の少ない別荘にはもってこいと言えます。
環境への配慮
別荘をプレハブ建築で建てる際のメリットや利点最後は、環境への配慮です。
環境への配慮が欠かせない時代になってきていますが、この点においてもプレハブ建築は、見方によっては有用といえます。
工場で事前に必要な分のみを製造・加工するため、無駄になってしまう資材が少ないことがその一つです。また現場で発生する廃材も少なく抑えることが可能です。
加えて解体のしやすさも環境に優しい理由の一つに挙げられます。
プレハブ建築のデメリット・注意点
別荘を建てる際の選択肢として、プレハブ建築がありますが、もちろんデメリットもあります。
例えば、デザインの自由度(幅)に限界があることです。個人的にはここが一番のデメリットかと思います。
近年プレハブ建築は改善されてきているとはいえ、通常の建築スタイルと比べればやはりデザインの自由度は低くなってしまいます。
事前に部材の用意をするため、細かいところへのこだわりは捨てる必要が出てくるかもしれません。
次に、万一売却するとなった場合、安く買い叩かれてしまうという点。
定期的なメンテナンスなどで綺麗に保っていたとしても、そこはプレハブなので、売却時に高値がつきにくくなる場合が往々にしてあると思います。
最後に、これはプレハブに限った話ではないですが、計画をしっかり立てることも大事ですね。
プレハブ建築は、事前に部材を準備をするため、基本的に後から変更をかけることが難しいことが多いです。
実際に始まって、どこかを変えたくなるということがないように、あらかじめしっかりとした設計の計画を立てておく必要があります。
施工業者も信頼できる場所に依頼し、イメージと違った進み方がしないようお互いの意思疎通がしっかり行える状態にしておくことも大事なポイントです。
まとめ
別荘をプレハブで建てることについて、幅広く触れてきました。
プレハブ建築は、現代の建築業界においてますます注目されている手法であり、その進化とともに、より多様なニーズに応えることが期待されています。
プレハブというと、安っぽさや耐久性の低さなど一定のネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、近年のプレハブはかなり進化しており、そのポジティブな面が強く出てくるようになってきています。
が冒頭でも申し上げた通り、個人的にあまりおすすめはしません。画一的なデザインになりますし、建築的な美しさってやっぱり大事じゃないですか。
いずれにしろ、最後にあげた注意点も確認しつつ、自分に合った方法を選んで、別荘購入の選択肢を増やしてみてください!