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【解体費用込みで家を建てる】空き家問題とスマートな家造りを考える

全国的に空き家が問題になっていますね。

もちろん北軽井沢がある長野原町も同様です。

バブルの時代の別荘ブームに建てられた多くの住まいが、打ち棄てられている現状は確かにあります。

なんと言いますか、無責任だなぁと感じます。

家を建てるというのは、その地域に住むことは元より、いずれ劣化するわけですから、そうなったときに家をどうするか、ということまで考えるべきだと思います。

要するに、最後まで責任を持ってモノを所有してくださいねということです。

住まなくなった家をそのまま放置することは、様々な深刻な問題を引き起こしますからね。

空き家が引き起こす問題と解決策

空き家問題は、日本を含む多くの国で社会的、経済的な課題となっているのは、なんとなくご理解していただけるかと思います。

空き家問題の主な原因は、大きく四つあると考えてます。

  1. 人口減少
    特に日本では、人口が減少していることが大きな要因です。
    少子高齢化が進む中で、特に地方では住宅が過剰になり、空き家が増加しています。
  2. 都市への人口集中
    経済活動や教育の機会が都市部に集中しているため、若者を中心に地方から都市への人口流出が続いています。
    その結果、地方では住む人がいない家が増えています。
  3. 高齢化
    高齢者の世帯では、その住宅が次の世代に引き継がれないことが多く、持ち主の死去や施設への入居などにより空き家となるケースがあります。
  4. 相続問題
    複数の相続人がいる場合、空き家の処分や管理について合意に至らないことがあり、結果的に放置されることがあります。

と、こんな具合に。まぁ、どれも納得の理由ですよね。

空き家が増えるのも合点がいきます。

空き家問題の中身

それで、厄介なのは、これら空き家がもたらす様々な悪影響です。

例えば、景観の悪化。

長期間放置された空き家は荒廃し、地域の景観を損なう原因となります。北軽井沢でも国道沿いに何軒かありまして、見た目は良くありません。

次に、安全上の問題も見逃せません。

放置され、荒れ果てた空き家は、火災や害虫・害獣の発生源となり、近隣住民の生活に影響を及ぼすことがありますし、そのような空き家が増えると、地域の不動産価値が下がり、地価の低下につながることも考えられますね。

空き家問題の考えうる解決策

空き家問題に対処するためには、政府や自治体、地域コミュニティが協力して、多角的なアプローチが必要です。

具体的な取り組みとしては、以下のようなものがあります。

  • リノベーション支援
    空き家をリノベーションし、新たな住宅として活用するための支援策。
  • 活用促進のための税制優遇
    空き家を活用するための税制上のインセンティブ。
  • 情報共有プラットフォームの構築
    空き家の所有者と利用希望者を結びつけるための情報共有サービス。
  • 相続問題の解決支援
    相続に関する相談や手続きのサポートを通じて、空き家の放置を防ぐ。

空き家問題は、単一の対策では解決が難しい複雑な課題です。

長期的な視点と地域ごとの特性に応じた対策を進めることで、徐々に改善していくしかないんです。

、、が、そもそも家を建てるときに解体費用を加味しておけば、少なくとも住まなくなった家を放置するということは避けられるのではないか、と思うんですよね。

解体費用込みで家を建てる

家を建てる際、多くの人が考えるのは土地の選定、家の設計、建設費用などですが、いつか家を手放す可能性のことも考慮して、解体費用を加味することも、外せない計画要素となるでしょう。

解体費用を建築予算計画に含めることは、全体の建設費用を正確に把握し、後になって予期せぬ出費に直面しないために重要です。

解体作業は、単に古い建物を取り壊すだけではなく、廃材の処理や、場合によっては有害物質の除去など、様々なプロセスを含む複雑な作業なので、これらすべてのコストを概算で構わないので、事前に計算に入れることが賢明です

そのためには、以下のステップを踏むと良いでしょう。

  1. 見積もりを取る
    解体工事を行う複数の業者から見積もりを取り、サービスと価格を比較しましょう。
  2. リサイクルを検討する
    解体によって出る廃材の中には、リサイクル可能なものが多くあります。
    これらを適切に分別し、リサイクルすることで処理費用を削減できます。
  3. 有害物質の事前検査
    解体前に専門業者による検査を行い、必要な対策を計画することで、後から発生する追加費用を避けることができます。

解体をすぐにするわけじゃないのに、見積もりを取るのは確かに難しいかもしれませんし、将来解体するといっても、それは何年後になるかもわかりません。

けれど、全体のコストを把握することで、建設プロジェクトの予算管理がしやすくなりますし、廃材のリサイクルや適切な処理により環境に対する負荷を軽減できるのは、現在のいわゆるサステナブルな時流に合致するので、未来に負債を残さないためにも大切です。

まとめ

空き家問題と絡めて、将来の解体費用込みで家を建てるのはどうか?という提案的な記事を書いてみました。

解体費用を含めて家を建てることは、費用面、環境面、安全面でのメリットがありますよね。

計画段階からしっかりと考慮し、賢く家造りを進めることで、空き家問題の解決の糸口になるのではないかなと思います。

増え続ける空き家問題。どこかのタイミングで本腰を入れて動かないことには、解決なんて到底難しいでしょうね。

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