『当たり前』は当たり前じゃないよという話

最近ふとした瞬間に「ありがたいな」「助かってるな」と思うことが増えています。
年でしょうかね。たくさんの人に助けられて自分は生きてるなと、改めて感じるわけです。
今の状況は『当たり前じゃない』と。だから感謝しなければいけません。
いま住んでいる家も、やっている仕事も、生きている環境も、誰かが必ず助けてくれたり、誰かの尽力があったからであって、決して自分一人の力で出来上がったものじゃない。
当たり前に享受できてる全てのものは、実は当たり前ではないってことです。
こんなこと考えるなんて、やっぱり年ですかね。
『当たり前は当たり前じゃない』
ただ、当たり前とされていることを、当たり前と思わずに、小さく思えることにも感謝できたら本当に幸せですよね。
でも、それがいいと頭では分かっていても、実際に心から実感するのってなかなか難しいと思います。
目次
『当たり前』の対極に位置するもの
当たり前の反対語ってなんだと思いますか?
それは『当たり前じゃないこと』『例外的なこと』『有り得ないこと』ですよね。
当然『有難い(ありがたい)こと』も含まれます。
つまり、当たり前の反対語って、有難いこと=感謝なんだと。そう解釈することができます。
裏を返せば、あらゆる事象を当たり前だと感じている限り、感謝の気持ちは生まれないと捉えることもできます。
ただ、先ほども申し上げた通り、普段当たり前だと思っていることを、急に感謝するのって難しいですよね。
相手の立場になって考える
感謝すべきなのに、それがわかっているのに、言葉や態度に表せないのって非常にヤキモキします。
そんな時は自分ではなく、相手の立場になって考えると、心から感謝するきっかけを見つけることができます。
例えば、自分が誰かに親切にしてあげた時、「ありがとう、本当に助かったよ」って喜んでくれたら、すごく幸せな気持ちになりませんか?
逆に、親切にしたのに何も感謝されなかったり、「当たり前でしょ」という態度を取られると、なんだかがっかりしてしまいますよね。
感謝されるために、人に親切にするのは間違ってると思いますが、一言感謝の気持ちを述べられたら誰だって嬉しいものです。
こんなふうに目線を相手に置くと、当たり前だと思っていたことが、実はすごく感謝するべきことだったんだと気付くことがあります。
当たり前じゃない幸せを体感するには
ここまで読んでいただいて、「よし、今日から当たり前を当たり前と思わずに感謝しよう」と考えてくれる数少ない方がいらっしゃるかもしれません(これはこれで嬉しい)。
ですが、最初はそうできたとしても、慣れてくるとまた”当たり前”に戻ってしまうことってありますよね。人間って難しいです。
すると、「毎日生活しているだけで何も良いことがない。自分に比べてみんな幸せそうでうらやましい」こんなふうにネガティブな気持ちでいっぱいになってしまうかもしれません。
これじゃあ全然幸せじゃないですよね。
そんな時には、以下の二つの方法を試してみてください。
「ありがとう」を言葉で伝える
「ありがたい」と心で思っているだけでは、残念ながら相手には伝わりません。
言葉で伝えた時に初めて、相手は感謝を感じることができます。
それで、普段当たり前だと思ってしまっていることに対しても、まずは「ありがとう」と言ってみましょう。
例えば、
- 家族が毎日働いてくれること
- ご飯を作ってくれること
- 家の掃除が細かなところまで常に行き届いていること
- 洗濯物を干してくれること
- いつも笑わせてくれること
- 店員さんがレジでお会計をしてくれたこと
- バスの運転手さんが目的地まで運転してくれたこと
- 雪かきをしてくれたこと
他にも色々思いつくかもしれません。
最初は恥ずかしくて「ありがとう」と言えないかもしれませんし、周りも「急にどうしたの!?」とびっくりするに違いありません。
それでも、「ありがとう」を言葉で伝えることを習慣にすることは、大切ですし、なにより自分のためになります。
ある研究によると、感謝することで幸せホルモンや免疫力が増加し、血圧や血糖値のバランスが整うということがわかっています。
「ありがとう」と伝えるだけで、相手だけじゃなく自分まで健康で幸せになれるんですから、やらなきゃ損ですね!
感謝日記をつける
“当たり前”に感謝するためにできるもうひとつの方法は、1日の終わりに感謝日記をつけることです。
嬉しかったこと、楽しかったこと、なんでもいいのでポジティブなことを日記につけましょう。
有名な心理学者のロバート・A・エモンズが行なった実験によると、「感謝できることを毎日5つ書いたグループは、何もしなかったグループに比べて幸福感が高くなり、人に優しくなり、睡眠の質も上がった」とのことです。
ポジティブな見方は心身にいい影響を与える、ということなんですね。
日記をつけるのが難しければ、SNSを活用するのもアリです。色々と試してみましょう。
「当たり前は当たり前じゃない」が体感できたら毎日ハッピー
日常には当たり前と思えることがたくさん散らばっています。
ある程度の健康を持っていること、家族や友達がいること、仕事があること、家があること、ご飯を食べられること、そして生きていること。
他にも色々思いつくでしょうか?
それら全てに心から感謝できれば、それだけで幸せになれそうです。現に私は幸せなんだと思います。
どれだけ”得ているか”に注目するのではなく、どれだけ”与えられているか”に注目するなら、どんな状況でも人と比べず自分の幸せを見つけることができるのではないでしょうか。
「当たり前は当たり前じゃない」をぜひ体感して、皆さんが毎日ハッピーになれますように。