別荘は売らなくても活かせる。持ち続ける新しい選択肢

三月に入りますが、寒い日が続いている北軽井沢です。
5日にドカっと雪が降りまして、もう〜雪はいいのに〜とぼやく日々です。
早く春になって欲しいですね。
さて、今回は別荘の活かし方について話をしていこうかなと思います。
「大切にしてきた別荘だけど、今のライフスタイルと噛み合わなくなってきたから売ろうかな」と思っている方、すごく多くてですね。
特にご両親の世代が建てた別荘を、次の世代がどう引き継ぐかっていう問題は、今まさにあちこちで出てきていて。
昔は「いつか移住するかもしれない」とか、「毎週のように通っていた」という使い方が主流でしたけど、今は働き方も変わって、都市での生活とのバランスをどうとるか、皆さん悩まれてるんですよね。
維持費や管理の手間も、気持ちだけじゃどうにもならない部分がありますし。
でも面白いのは、そんな風に「ちょっと手に余るかも」と思われている別荘が、実は今のニーズにすごく合ってきてるってところ。
自然の中で過ごしたい、リモートワークしたい、ゆっくり休める場所が欲しい…そんな人たちにとっては、「ちょうどいい距離感の非日常」って、めちゃくちゃ魅力的なんです。
多くの方が「別荘=住むか、売るか」という二択で悩まれるんですが、その間には、もっと柔らかくて自由な選択肢がたくさんあります。
特に最近は、使い方の“正解”がひとつじゃない時代になってきていて、たとえば毎週通わなくても、月に一度でも、あるいは年に数回でも、自分や誰かにとって意味のある場所として機能させられる。
それだけで、家はまた息を吹き返すように活きてくるもので。
別荘をずっと使ってない=価値がない?
ずっと使ってない別荘だから、価値なんてないんじゃ、、?
そう思うかもしれませんがこれは違うんですね。
むしろ、長く使われていなかったからこその良さ、たとえば昔ながらの設計や、手入れの行き届いた自然環境、近隣との落ち着いた関係性、そういう“今では得がたい価値”が詰まっていることも多いんです。
なので是非ともお持ちの別荘を少し視点を変えて見つめ直してみてください。
誰かに貸してみる、一部だけシェアしてみる、イベントに使ってもらう…ほんの少しの変化で、その家がまた誰かの特別な場所になる可能性があるんです。
実際、長く空いていた別荘を「週末レンタル」に切り替えたことで、地域との新しいつながりができたり、遠方から来たリピーターさんが定着したりして、「前よりもこの家が好きになった」と話してくださるオーナーさんもいらっしゃいます。
別荘を手放す(売る)前にできることって、意外とたくさんあるんですよ。
そしてなにより、思い出が詰まった場所って、ただの「建物」じゃないですよね。
そこに人の気配が戻ることで、空間にも命が戻る。
家は使われてこそ生きるし、誰かにとっての“特別”であり続けられる。
そういう可能性を、まずは知っていただきたいと思います。
別荘を持ちながら活かす
悩んでいる人ほど、その家に対して深い想いを持っているからこそ、ほんの少しの工夫で、まったく新しい未来が見えてきます。
短期貸しや1週間単位のバケーションレンタルという形なら、管理の手間もある程度抑えつつ、家を活かすことができます。
人里離れた別荘だったとしても「静かな隠れ家」として、逆に“ちょっとした不便さ”が魅力になるケースも多い。
月に数回だけ使いたいという場合には、レンタルの合間にオーナー様ご自身が滞在できるよう調整も可能ですし、弊社のような地元の管理会社と連携すれば、清掃やチェックイン対応もサポートできます。
最近では家具やインテリアを活かしたまま貸し出す「オーナーズステイ型」の活用も人気ですよ。
「人に貸すのはちょっと…」という気持ちがあれば、地域のアーティスト向けの滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)としての提供や、小規模なリトリートイベントの場として貸し出す方法などもあります。
人の手が入ることで建物も長持ちしますし、維持費の足しになることもありますからね。
いずれにせよ、「売る」か「持つか」だけではなく、「持ちながら活かす」という選択肢があることを知っていただけると嬉しいです。