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別荘売れない問題を解決する四つのポイント

定年後に別荘でも買ってゆっくり過ごす、、なんて思ってても身体がしんどくなり、通わなくなってしまうことが多かったりします。

けど意外と多いんですよね。このように考えているお客さん。

私は、なるべく若いうちに別荘を買って60代で手離す(売却など)のがいいと思ってるんですけどね。

田舎は移動も大変だし、特に北軽井沢はちょっとの雪かきすら重労働になりますしね。

ただ、そうは言っても問題は別荘が簡単に売れるのかと言う話です。

別荘は売れにくい

正直、別荘の売却は簡単じゃありません。

別荘は「いつかは手放す日が来る」前提で考えるべき資産ですが、現実には売却が非常に難しいケースが多くあります。

その主な理由は以下の3点に集約されます。

需要が限定的:買い手が少ないという現実

最近は自然志向の若者も増えていますが、実際に「山奥の完全オフグリッド生活」を求める人はごくわずかで、多くの若年層は、

  • 都市圏へのアクセスが良い
  • ネット環境が整っている
  • 医療や買い物など最低限の生活インフラがある

といった「自然もあるけど利便性もある郊外」に魅力を感じています。

つまり、車がないと生活できないような別荘地は、若者にとってかなりハードルが高いんです。

高齢層の「買いたいけど無理」な状況

一方で、60代以上の層には「田舎暮らしに憧れる」人が一定数います。しかし、実際に購入を決断する人は少数です。

冬季は雪かきや別荘の管理が体力的にきつかったり、緊急時の病院が遠くて不安だったりといった理由が大半ですね。

現場では「見学に来たけど、結局買わなかった」というケースが頻発しており、この層も“潜在需要”で終わってしまいがちです。

買いたいけど無理という状況ですね。

インフラの弱さ:快適な生活を妨げる要因

都市部ではあたりまえの上下水道も、山間部の別荘では「井戸水」を使っているケースが多くあります(北軽井沢では稀です)。

これは一見コストがかからないように見えますが、実際は:

  • 水質検査が必要
  • ポンプの故障は高額修理になる
  • 使われていなかった井戸は再稼働に手間がかかる

など、意外とトラブルの原因になりやすく、買い手の不安要素になります。

プロパンガスのコスト問題

都市ガスが通っていない別荘地では、プロパンガスが主流です。北軽井沢もほとんどプロパンガスです。

しかしプロパンは都市ガスより割高で、特に冬場は料金が跳ね上がります。平気で2万円とかいきますからね。

ランニングコストがかさむので、別荘がなかなか売れないという要素になります。

冬季の除雪が自己責任

別荘地によっては、冬季の除雪が町や管理組合による対応ではなく「自己管理」となるケースもあります。

購入した別荘に入るまでの道が除雪されない場合は、冬は使えない物件→価値が下がるので、結果として売れなくなるということですね。

管理の手間とコスト:放置すると資産価値が急落

別荘は、使っていない時期が長いと湿気によるカビの発生・虫やネズミの侵入・被害・雨漏りや外壁・デッキの劣化につながりやすいです。

特に木造の建物は10年を超えたあたりからメンテナンスの必要性が急激に高まり、築年数が進むほど、「買ったあとに修繕が必要そうだな」と買い手に思われ、価格交渉の材料になってしまいます。

安く見積られてしまうことがあるんですよね。。

ランニングコストの積み重ね

「ほとんど使っていないのに、毎年かかる費用」があることも、購入希望者にとっては大きな心理的障壁になります。

主な費用例は以下の通り

  • 固定資産税(年額数万円〜)
  • 管理費(別荘地組合に加入している場合)
  • 草刈り、庭木の剪定(放置すると隣地トラブルも)
  • 除雪費用(地域によっては高額)

「年に数回使うだけのために、このコストを払う価値があるか?」と考える人は多く、結果として別荘の購買意欲が下がってしまいます。

売れる可能性を少しでも高める方法

別荘が売れにくいのは、単に「買いたい人がいない」からではなく、買いたいと思っても、維持・管理・生活面のハードルが高すぎるということがご理解頂けたかと思います。

ただ全く売れないわけでもないので、ここからは張り切って『別荘売却の可能性を少しでも上げる方法』を書いていきますね。

築浅なうちに売る

別荘は、築20年を超えるとリフォーム前提になるケースが多く、そのため買い手が「修繕費用もかかるな」となると、価格交渉が厳しくなるんですね。

他方で築15年以内だと、まだリフォームなしで住める印象を与えられます。

「リノベ前提」じゃないと売れない物件と、すぐ使える物件とでは市場価値が違ってきますので、築浅なうちに売ることを選択肢の一つとして考えてみてください。

リモートワーク可物件として訴求する

別荘に光回線 or モバイル回線(5G、Starlinkなど)を導入済みなら、アピール材料として非常に強いです。

今は「ネット使えない=購入の選択肢から外れる」くらい重要ですからね。

仕事用スペースを意識した間取りや家具を配置する、ロフトや和室をワークスペース化して、内覧時に「ここで働ける」イメージを持たせると印象はアップします。

また、週1リモートワークや創作活動向けみたいな、都会と使い分ける用途での提案が刺さる層もいるので、こちらも参考にしてみてください。

首都圏の不動産業者やWeb媒体の活用

SUUMO、アットホームだけでなく、「田舎暮らし系」媒体に物件情報を出すのも効果的です。

移住スカウトサービス「smout」や、「田舎暮らしの本」掲載サービス、AirbnbやVacationStayなど、体験型で貸し出してターゲット層に興味喚起するのもおすすめです。

東京の不動産業者に委託する or マッチングを依頼するのも問合せを増やすにはもってこいですね。

地元の業者だと、販路が狭いのがネックですから、存分に活用してみてほしいです!

貸別荘として運用→実績づくり

Airbnbやじゃらん、楽天トラベルへの掲載し、短期貸しで稼働実績を作ることで、投資物件として売れる可能性が出てくるのは意外と知られていません。こちらも知識として確認しておいてください。

月額固定でサブスク型貸しもいいですね。

空き家活用サービスを通じて稼働率を上げておくと、収益物件として興味を持つ人が増えます。

また、運用代行業者を使い、清掃・チェックイン対応などを外注しておけば、自分の手間も減るし、買い手に「仕組みができてる感」を出せるので、購入別荘が売れる可能性が高くなります。

まとめ

別荘を「買いたくなる物件」にするには以下の四つを押さえてください。

  • 物件が古くなりすぎないうちに(20年以内が理想)
  • ネット環境を整えて、リモート対応
  • 管理・メンテ体制が整っていて、稼働実績がある
  • 都会の人の目に触れる場所でPR

この辺を意識すると、売却しやすくなる or 少なくとも買い手がつく可能性は上がりますよ!

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