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ペレットストーブと床暖房を比較してみた【vol.1】

ペレットストーブと床暖房、別荘に入れるならどちらにするべきか。。

北軽井沢の涼しい夏は、お盆を過ぎると終わりに近づき、そろりと秋の香りが漂い始めます。

北軽井沢は10月から4月下旬まで寒い日が続きますので「いかにして暖をとるか」が住民の課題と言っても言い過ぎではありません。

そこで活躍するのが、暖房器具やガスストーブなのですが、ペレットストーブや床暖房も当然選択肢に入ってきます。

今回は、ペレットストーブと床暖房にスポットをあてて、両者を比較していきたいと思います。

長いので二部にわたってお届けします。

ペレットストーブと床暖房を比較してみる

ペレットストーブと床暖房を以下の項目で比較していきます。

  1. 暖房効果
  2. ランニングコスト
  3. 初期費用
  4. 利便性や操作性
  5. 個々のライフスタイル
  6. 環境への配慮
  7. 口コミ・レビュー

チェックしていきましょう!

暖房効果の比較

ペレットストーブと床暖房の比較まずは、暖房効果です。

ペレットストーブと床暖房のどちらがより効率的に暖かさを提供できるかについては、それぞれの暖房方式の特徴や仕組みに基づいて考える必要があります。

ペレットストーブは燃焼によって生じた熱をファンや自然対流によって室内に拡散させる仕組みになっています。

ペレットストーブの最大の特徴は、短時間で高温を発生させることができる点にあります。

このため、寒い部屋をすぐに暖めたい場合には非常に効果的。

ですが、ペレットストーブは熱源が特定の場所に集中するため、暖かさがストーブ周辺に強く、部屋全体を均等に暖めるには時間がかかることが多く、熱が上昇する性質があるため足元よりも上部が暖まりやすい傾向にあると言えます。

つまり、部屋全体を均等に暖めるという点では、温度のムラが生じやすいと言えます。

一方、床暖房は床全体を熱源として使用することで、部屋の隅々まで均等に暖めることができるのがメリットで、低温で持続的に部屋全体を暖めるため、特に足元からの暖かさを感じやすいのが特徴。

このため、床暖房はペレットストーブに比べて部屋全体の温度を均一に保つことができますね。

また、熱が足元から伝わるため、居住者が心地よく感じる温度に達するまでの時間はややかかるものの、部屋全体がムラなく暖まるため、快適性が高いと言えます。

結論として、部屋全体を均等に暖める効率や足元からの暖かさを考慮すると、床暖房が優れているでしょう。

しかし、短時間で暖かさを得たい場合や、局所的に強い暖かさが必要な場合には、ペレットストーブが効果的です。

ペレットストーブ 床暖房
暖房の仕組み 燃焼による熱をファンや自然対流で室内に拡散 床全体を熱源として部屋全体を均等に暖める
暖房の即効性 短時間で高温を発生させ、すぐに部屋を暖める 徐々に部屋全体を暖めるため、即効性は低い
温度の均一性 熱が特定の場所に集中しやすく、温度のムラが生じやすい 部屋全体を均等に暖め、温度ムラが少ない
足元の暖かさ 熱が上昇するため、足元よりも上部が暖まりやすい 足元からの暖かさを感じやすい
快適性 部分的に強い暖かさを提供、即時の暖房効果が高い 部屋全体がじんわりと暖まり、快適性が高い
効率性 局所的に効果的だが、部屋全体の均一な暖かさには時間がかかる 部屋全体を均等に暖め、全体的な暖房効率が高い

どちらが「効率的」かは、どのような暖かさを求めるかによって異なりますが、全体的な均一な暖かさと足元の暖かさを重視するのであれば、床暖房の方がより効率的であると考えられます。

ランニングコストの比較

ペレットストーブと床暖房の比較、次はランニングコストです。

ペレットストーブと床暖房の長期的なコストパフォーマンスについて考える際、まず注目すべきは燃料費や電気代、そしてメンテナンスコストです。

まずは、ペレットストーブ。

ペレットストーブは木質ペレットを燃料として使用し、このペレットは比較的安価で、再生可能な資源であることから安定した価格で供給されることが多いです。

ただ、ペレットストーブは燃料が必要なうえに、電力を使ってファンや給餌装置を動かす必要があるため、電気代がかかりますし、ペレットストーブは燃焼の際に灰やススが発生するため、定期的な掃除やメンテナンスが欠かせません。

これにより、長期的なメンテナンスコストが発生するが、基本的には機器の寿命が長く、大規模な修理が必要になることはそこまでありません。

一方、床暖房は主に電気やガスを利用して床下に設置されたヒーターや配管を温めることで部屋を暖めるシステムのため、広範囲にわたる設備が必要であり、その分初期費用が高くなる傾向がある。

ですが、床暖房は低温で持続的に運転されるため、電気代やガス代が抑えられますし、床暖房は比較的メンテナンスの手間が少なく、設置後は長期間にわたって安定して動作するため、メンテナンスコストは低めであると言えます。

ペレットストーブと床暖房のランニングコストの比較を表にしてみました。

ペレットストーブ 床暖房
初期費用 比較的低い 高い
燃料費/運転費用 燃料費が安価だが、定期的な購入が必要 運転費用が低く、電気代やガス代の影響を受けやすいが、安定していれば経済的
メンテナンスコスト 定期的な燃料補充や掃除が必要で、コストが積み重なる メンテナンスの手間やコストが少ない
短期的なコストパフォーマンス 高い 初期費用が高いため低め
長期的なコストパフォーマンス 燃料費やメンテナンスコストが積み重なるためやや低め 初期費用を回収でき、運転コストが低いため経済的
適した地域・条件 短期間の使用や燃料の入手が容易な地域 電気代やガス代が安定している地域、メンテナンスを減らしたい場合

結論として、長期的に見てコストパフォーマンスが良いのは、各人のライフスタイルや地域のエネルギーコストに左右されますが、一般的には床暖房が優位であると考えられます。

ペレットストーブは初期コストの低さや即効性を重視する場合には有利ですが、メンテナンスや燃料補給の手間を考慮すると、長期的な視点では床暖房の方が経済的ですね。

設置費用の比較

ペレットストーブと床暖房の比較、設置(初期)費用についてもみていきましょう。

ペレットストーブと床暖房の初期導入費用について比較すると、それぞれの暖房方式が持つ特性と設置条件によって大きく異なることがわかりますよ。

まず、ペレットストーブの初期導入費用について。

ペレットストーブの本体価格は機種や性能によって異なるが、一般的には20〜50万円程度と考えておきましょう。

それと、ペレットストーブを設置する際には煙突や排気ダクトの設置が必要であり、この工事費用も追加で発生します。

煙突の設置場所や、既存の建物の構造によって工事の難易度が異なりますけど、工事費用は15万円は見ておいた方がいいでしょう(その他、設置場所の床面が耐熱性を備えていない場合には、耐熱パネルの設置が求められることもあります)。

全体として、ペレットストーブの初期導入費用は機器の価格と工事費を合わせて30〜60万円程度が一般的な範囲であると考えておきましょう。

次に、床暖房の初期導入費用です。

床暖房は、システムの種類(電気式か温水式か)や設置面積、既存の床の状態によって大きく変動してきます。

床暖房の機器自体の価格は、電気式の場合は1平方メートルあたり数千円から1万円程度、温水式の場合はさらに高く、1平方メートルあたり1万円から2万円程度が一般的。

これに加えて、床暖房の設置には専門的な工事が必要となるため、工事費用も高額になります。

特に温水式の場合、配管やボイラーの設置が必要であり、これにかかる費用が大きい。電気式の場合でも、床材の剥離や再設置、配線工事などが必要となるため、工事費用は20万円から、100万円を超えることもままあります。

したがって、床暖房の初期導入費用は全体で50万円から200万円程度と見積もられることが多く、ペレットストーブに比べて高額です。

項目 ペレットストーブ 床暖房
本体価格 20〜50万円 電気式:1平方メートルあたり数千円〜1万円
温水式:1平方メートルあたり1〜2万円
工事費用 15万円程度(煙突・排気ダクトの設置、耐熱パネル設置など) 数十万円〜100万円超(配管設置、床材工事など)
全体の初期導入費用 30〜60万円 50〜200万円
費用の変動要因 機種の性能、建物の構造、設置場所 システムの種類(電気式/温水式)、設置面積、既存床の状態
特徴 比較的低コストで導入可能。追加の工事費用が発生することもある 高額な初期費用がかかるが、長期的な運転コストが低い場合もある

結論として、初期導入費用に関しては、ペレットストーブの方が床暖房に比べてはるかに低い費用で設置できる場合が多いということです。

特に、ペレットストーブは単独の暖房機器としての導入が可能であり、床全体にシステムを敷設する必要がないため、工事費用が比較的抑えられます。

一方、床暖房は広範囲にわたる設備が必要であり、その分初期費用が高くなる傾向が強いですが、床暖房の導入により得られる快適性やランニングコストの低さも考慮してみるのも良いでしょう。

初期費用だけでなく、長期的な投資としてどちらが優れているかを判断することが重要だと思います。

vol.2に続く

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