ブログ

標高1100mの北軽井沢で植えていい花、ダメな花リスト

「広い庭で、憧れのイングリッシュガーデンを作りたい!」

北軽井沢の土地を買った時、そんな夢に胸を膨らませている人も少なくないはず。

ただ、ホームセンターで色とりどりの苗を買い込み、ウキウキしながら植えても全部枯れてしまうこともあったりするんですよね。

その理由はシンプルで、東京の感覚(平地の常識)で植物を選ぶからです。

標高1,100mを超える北軽井沢は、冬にはマイナス10度近くまで下がる極寒の地。東京の園芸本に載っている「育てやすい植物」の多くは、ここの冬を越せません。

この記事では、「北軽井沢の冬に勝てる最強の植物リスト」と、避けるべき「NG植物」、そして天敵である「鹿・ウサギ対策(獣害)」を公開します。

そもそも耐寒性ゾーンが違う

ガーデニングには、耐寒性ゾーン(Hardiness Zone)という指標があります。

植物がどのくらいの寒さまで耐えられるかを示す地図です。

  • 東京・大阪: ゾーン9(-1.1℃〜-6.6℃程度)

  • 北軽井沢: ゾーン5〜6(-23.3℃〜-17.8℃程度)

つまり、ホームセンターで売られている「耐寒性あり」というラベルは、あくまで「平地(関東以南)では冬越しできる」という意味で、北軽井沢では通用しないことが多いのです。

ここで生き残るには、北海道やカナダでも育つ植物(寒冷地仕様)を選ぶ必要があります。

【保存版】北軽井沢で「植えていい花・ダメな花」比較リスト

× 北軽井沢で植えてはいけない植物(冬越し不可)

これらは、鉢植えにして冬は室内に取り込むならOKですが、地植え(植えっぱなし)には向きません。

植物名 失敗の理由 対策
オリーブ・ミモザ 凍死。幹まで凍りつき、春になっても芽吹きません。 鉢植えで室内管理
一般的なアジサイ 花芽が飛ぶ。寒さで芽が枯れ、葉っぱだけになります。 「アナベル」を選ぶ
ローズマリー 枯れ込み。寒風で水分が抜け、茶色く枯れます。 立性の一部は耐えることも
パンジー・ビオラ 凍結。雪の下で根まで凍り、春まで持ちません。 春(GW明け)に植える

◎ 北軽井沢で育つ宿根草リスト(耐寒性最強)

狙うべきは、宿根草です。

冬の間は地上部が枯れてなくなりますが、根っこだけでマイナス10度を耐え、春になると力強く芽吹きます。

植物名 特徴・メリット
ホスタ(ギボウシ) 【北軽井沢の王様】 日陰でも育つ巨大な葉。寒さに最強に強く、別荘地で見かける美しい葉はだいたいこれ。
ルピナス 北軽井沢の冷涼な夏は天国。こぼれ種でどんどん増え、北海道のような景色を作れます。
クリスマスローズ 雪解け直後に咲き出す希望の花。毒があるため鹿も食べません
アナベル(西洋アジサイ) その年に伸びた枝に花がつく「新枝咲き」のため、冬に枝が凍っても開花します。

鹿とウサギは破壊神

3. 「鹿」と「ウサギ」は可愛い顔をした破壊神

寒さの次に待っている試練。それが獣害(食害)です。

あなたが一生懸命植えたチューリップの球根や、柔らかい新芽は、彼らにとって高級サラダバーです。

食べられる植物(彼らの大好物)

  • チューリップ: 球根ごと掘り返されます。

  • ギボウシ(ホスタ): 新芽は大好物。春先はネットでの保護が必須です。

  • バラ: トゲがあっても関係なく、柔らかい蕾や新芽を食べ尽くします。

食べられない植物(忌避植物)

彼らは「毒のある植物」や「香りの強い植物」を避ける賢さを持っています。これらを庭の境界線に植えるのがコツです。

  • 水仙(スイセン): アルカロイド系の毒があるため絶対に食べません。

  • ジギタリス: これも毒草です。イングリッシュガーデンの定番で、背が高くなり美しいです。

  • ハーブ類: ミント、ラベンダーなどは香りが強いため、比較的手を出されにくいです。

あやめヶ原の土壌と相性の良い野菜

あやめが原エリアの土は、浅間山の噴火による、火山灰土(軽石・黒ボク土)がベースです。

水はけが良すぎて、肥料分が少ないのが特徴です。

この痩せた酸性土壌でも、驚くほど美味しく育つ野菜があります。

  1. ジャガイモ:「北軽井沢といえば」の代表格。放置していても育ちます。
  2. トウモロコシ:昼夜の寒暖差が、糖度を爆発的に上げます。朝採れの味はスーパーのものとは別次元です。
  3. 花豆(ハナマメ):標高800m以上でないと実をつけないと言われる「高原の宝石」。紫色の美しい花が咲き、グリーンカーテンにもなります。

北軽井沢ガーデニングのFAQ

Q. 芝生を植えたいのですが、種類は何が良いですか?

A. 「寒地型芝(ケンタッキーブルーグラスなど)」一択です。

ホームセンターで安く売っている「高麗芝(日本芝)」は、暖地型なので北軽井沢の寒さでは育ちが悪く、一年の大半が茶色くなります。一年中緑を楽しめる西洋芝(寒地型)の混合種を選びましょう。

Q. 苗を植えるベストな時期は?

A. ゴールデンウィーク(GW)明け〜6月上旬です。

東京のように「春分の日」あたりに植えると、4月の「遅霜(おそじも)」で全滅します。現地の桜が散り、霜の心配がなくなってから植えるのが鉄則です。

自然と戦わず味方につける

北軽井沢でのガーデニングは、厳しい自然環境でも笑って咲ける、強いパートナーを探す旅です。

失敗を恐れず、まずは「ホスタ」と「アナベル」から始めてみてください。

数年後、あなたの庭は、手入れ不要で毎年美しく咲き誇る、本物のナチュラルガーデンになっているはずです。

関連記事一覧

最新の記事

オススメの記事