北軽井沢のような田舎の静けさには唯一無二の価値がある

世間はすっかり春めいてきているようで、東京都心部ではすでに桜が満開みたいですね。
北軽井沢も四月になりだいぶ暖かくなってきましたが、道路の脇や、日陰に目をやると雪がうず高く積まれていて、まだまだ冬の匂いがほのかに香るような、そんなどっち付かずの中途半端な気候です。
北軽井沢は桜が咲くのが四月下旬ころなので、あと二、三週間後にようやく「春がきたな〜」となると思います。
今日なんて朝から(正確には昨日の夜から)、雪がガンガン降ってそこそこ積もりましたから、春が待ち遠しいです。。
こちらの記事も書きましたが、北軽井沢はとにかく冬を感じる期間が長いので、移住を考えてるのであれば、気温は十分に考慮してください。

ただ冬は冬で楽しみなことも沢山あるんですけどね。
綺麗に冬化粧した浅間山の一大パノラマはもちろん圧巻の美しさですし、空気が澄んでいることと相まって、都会では絶対に見ることのできない満天の星空は一見の価値ありです。
また、これは冬に限った話ではないですが、鬱蒼と茂る森の景観も素晴らしく、北軽井沢移住の魅力はやはり『四季折々の自然を間近で楽しめる』という点だと個人的には思います。
そして、なにより静かなところも私的にはポイント高いです。
静かでいられることの価値
『静かでいる』って、物理的にも精神的にも現代社会ではなかなか難しいじゃないですか。
都心で生活していれば、毎日騒がしい雑多なノイズの中、地獄のような満員電車に揺られて会社へ出勤し、種々様々な人間関係を考慮しながら仕事に精進。暇さえあれば意味もなくスマホをポチポチしてしまい、情報の波におぼれ、気付けばあっという間に夜。自炊する気力もなく、体に優しくない食べ物を口に入れ、インスタントにお腹を満たし、一日を終える。。
と、毎日忙しない生活をしていると、『静かでいること』ってものすごくハードルが高いですよね。
静かでいさせて欲しいのに、一人の時間が欲しいのに、周囲の環境がそうさせてくれないのは、不自由で理不尽だと感じる方もいるかもしれません。
なので、静かでいられることそれ自体に、実はかなり価値があると思っていて。
北軽井沢のような田舎は、都心に当たり前にあるものがありません。騒がしさがありませんし、金銭的な利益のみで繋がってる打算的な人間関係もありません。
今まであったものが『ない』環境なわけです。逆に今までなかったものが『ある』。
あるというか、今まで見えてなかったものに気付くといったほうが正しいかもしれませんが。
周囲に何もない田舎だからこそ得られるもの(静けさ)があって、そこに価値を見出すか否かは、人それぞれの感性によるでしょうけど、少なくとも一人で黙々と作業したい人や、自分の世界に没頭したい人、自分の時間を大切にしたい人にとっては、この上なく最適な環境であることは間違いないでしょう。
静かで、やることが少ないからこそ、食事をゆっくり楽しんだり、のんびり散歩して野鳥の鳴き声に耳をすませてみたり、土を踏みしめる音を感じてみたり、毎日丁寧に過ごすことができる。
物質的な豊かさを求める生き方も悪くはないですが、目には見えない精神的な豊かさを追求したり、自分だけの価値観を守っていく生き方もまた悪くないと思います。
『ない』環境に身を置くことで、当たり前に『ある』ものに改めて気付けるし、そのようにして、自分がどれだけ恵まれているのか・いたのか、が理解できれば周囲への感謝の気持ちが生まれる。
そんな心持ちで日々過ごせたら素敵ですね。