【移住者の本音シリーズ】北軽井沢の冬は本当に厳しいのか?

北軽井沢への移住を検討する際、多くの方が最も心配されるのが冬の厳しさです。
「氷点下まで下がるのは本当?」「雪かきは大変?」「暖房費はいくらかかる?」そんな不安の声をよく耳にします。
確かに北軽井沢の冬は厳しいです。しかし、適切な準備と対策があれば、冬こそが北軽井沢の真の魅力を感じられる特別な季節になります。
今回は、実際に北軽井沢で5年間の冬を過ごした筆者が、冬の現実と具体的な対策を包み隠さずお伝えします。
移住前の不安を解消し、北軽井沢の冬を楽しく過ごすための実践的な情報をお届けします。
北軽井沢の冬の実態
北軽井沢は標高1,000〜1,400メートルの高原に位置しているため、平地とは全く異なる気候条件となります。
冬期間は日中でも氷点下という日が多く、夜間はさらに厳しい寒さになります。積雪についても、かなりの量が積もることがあり、豪雪の年にはより多くの雪に見舞われます。
ただし、北軽井沢の特徴として晴天日数が多く、雪が降っても比較的早く晴れ間が戻ってくることが救いと言えるでしょう。
この厳しさを実感するため、移住前に知っておくべき現実をお話しします。
朝起きたら、車のフロントガラスは氷で覆われてることもしばしば。
洗濯物は外では絶対に乾かないため室内干しが必須となり、ガス代や灯油代が都市部とは比較にならないほど高くなることも珍しくありません。
移住一年目の体験談
私自身の移住1年目の冬を振り返ってみると、今では笑い話ですが、当時は本当に大変でした。
12月の段階では「まだ余裕だな」と思っていたのが正直なところです。東京では経験したことのない寒さでも、ダウンジャケットを着れば普通に外出できましたし、雪も降ったり止んだりで、まだ都市部の延長線上で考えていました。
しかし、1月に入ると状況は一変しました。朝起きると、まず驚いたのは室内の気温です。暖房を切って寝ると、室内でもかなり寒くなり、息が白くなるほどでした(移住当初は安い賃貸アパートで、そもそも設備が不十分だったこともあるかもしれませんが)
車の準備も一苦労でした。
フロントガラスに厚い氷が張り付き、解氷スプレーを使ってもなかなか溶けません。エンジンをかけて暖機運転をしながらぬるめのお湯をかける作業に、毎朝時間を費やしてましたね。
雪かきについては、最初は「雪国の風情があっていいな」なんて呑気に考えていたのですが、実際にやってみると重労働で。
特に湿った重い雪が積もった時は、玄関から道路まで通路を作るだけで1時間以上かかり、翌日は筋肉痛で動けませんでした笑
買い物についても想像以上に制約がありました。
雪道の運転に慣れていないため、必要最低限の外出に留めざるを得ず、ネット通販に頼りきり。冷蔵庫の中身が少なくなっても、吹雪いている日は外出を控えるしかありません。
そして何より驚いたのが光熱費でした。東京では月1万円程度だった光熱費が、北軽井沢の冬では倍近くまで跳ね上がりました。特に灯油代とガス代の高さには本当に驚きました。北軽井沢はプロパンガスが主流ですからね。
覚悟を決めれば乗り越えられる
これだけ厳しい現実を書くと、移住を諦めたくなるかもしれません。しかし、5年間の経験を通じて言えることは、適切な準備と心構えがあれば、この厳しさは必ず乗り越えられるということです。
最初の冬は確かに大変でした。しかし、2年目からは要領を覚え、3年目には冬を楽しめるようになり、間も無く迎える6年目の今では冬こそが北軽井沢の最も魅力的な季節だと感じています。
重要なのは、北軽井沢の冬を都市部の延長として考えないことです。全く別の環境として捉え、それに適した準備と生活スタイルを身につければ、厳しい冬も特別な季節として楽しむことができます。
次回の記事では、具体的な防寒対策と住宅選びのポイントについて詳しくお話しします。移住を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。