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地域産品(名産品)の奥深さを語りたい

日本全国、旅行に出かけると各地で名産品を見かけますよね。

あれ結構好きで、食い入るように見かけてしまうんですが、みなさんはどうでしょうか?

なぜ好きかというと、名産品って、その地域特有の自然や文化、歴史、伝統を背景に生み出されてきた商品やサービスだからです。

そこの地域に住んでいる人の努力の結晶が名産品なので、すごく興味が湧いてしまうんです。

地域産品とは

日本各地には特産品や伝統工芸品がありますよね。

これは、まさに地域産品の代表例です。

たとえば、京都の西陣織や金沢の九谷焼、新潟の越後米など、それぞれの土地で代々受け継がれてきた技術や素材を活かして作られるものが地域産品と言えます。

一方で、必ずしも伝統的なものだけではありません。

現代のニーズや技術を取り入れて進化した商品や、新しく開発された地域ブランドも含まれます。

地域産品は、観光客にとって「その地域ならではの価値」を感じることができるため、観光産業とも密接に関係してると言えます。

旅行先でお土産として買う食品や工芸品、あるいはその地でしか味わえない特産物(地域の野菜や果物、地酒など)がありますよね。これらは、地域産品としてその土地を訪れる人々に親しまれるだけでなく、地域の経済を支える重要な要素にもなっています。

発信することの重要性

また、地場産業というと伝統的なイメージが強いですが、近年では新しい地域ブランドを構築する動きも活発で、地域産品は単なる商品ではなく、地域のアイデンティティを象徴するものでもあります。

その背景にある伝統や文化、技術は、地域の人々が長い年月をかけて培ってきたものであり、それ自体が地域の誇りなんですよね。

なので、地域産品を通じて地域の魅力を発信することって結構大事なんです。

その地域に住んでいる人以外の方に、「わが町」を知ってもらうことは、地元の活性化だけでなく、地域に住む人々の誇りやコミュニティの結束を、さらに高める効果も期待されています。

地元の名産品を全国に販売することで、地域の名前が知られるようになれば、地域の収入が増えるだけでなく、その地域を訪れる観光客が増え、地域全体の経済活性化につながりますよね。

と、このように、地域産品は、地域の自然や文化、技術が織り交ざった「その地域ならではの価値」を具現化したものであり、地域の経済、文化、観光、そして地域住民の誇りや絆を支える大きな役割を果たしているものだと言えます。

地域産品のおもしろ話

地域産品(地場産業)には、地域の特性やアイデアが生み出した「意外性」や「ユニークな取り組み」にまつわる面白いエピソードがたくさんあるので、その中からいくつか紹介したいと思います。

飛騨高山の「さるぼぼ」グッズ

岐阜県の飛騨地方では、「さるぼぼ」と呼ばれる赤いお守り人形が昔から親しまれていました。

元々は「猿の赤ちゃん」のような姿をしていて、「猿(えん)」にかけて「縁結び」や「魔除け」の意味があるとされています。

しかし、素朴なデザインが地元の人々には愛されていても、観光客には「ちょっと古臭い」と思われてしまうことも多かったのです。

そこで、地元の事業者たちが「さるぼぼ」をもっと現代的にアレンジしようと決意!

・着物やスーツを着た「おしゃれなさるぼぼ」
・猫耳をつけた「さるぼぼキャット」
・地域特産の桜や雪をモチーフにした季節限定版

など、さるぼぼを時代に合わせて進化させた結果、若者や外国人観光客にも人気が爆発。

さらに、ストラップやスマホケース、キーホルダーなど、現代的なアイテムに応用し、「さるぼぼ」は飛騨地方のシンボル的な存在として再ブレイクしました。「古いものを現代に合う形でリデザインする」という成功例として注目されていますね。面白いです。

富山県の「ホタルイカグミ」

富山県はホタルイカの名産地として知られていますが、観光客向けの商品はどうしても「塩辛」や「干物」などの加工品に偏っていました。

「お土産としては面白くない」という課題に直面していた中、ある食品メーカーが「もっと意外性のある商品を作れないか」と考えたのです。

そこで誕生したのが、「ホタルイカグミ」

ホタルイカの形をしたリアルなグミで、味は海の塩を活かしたほんのりしょっぱい仕上がり。

見た目はまるで小さなホタルイカですが、食べるともちもちしていて、甘じょっぱい独特の味わいがあります。

そのユニークさがSNSで拡散され、「気持ち悪いけど食べてみたい!」という反応が続出。

結果的に、話題性によって観光客のお土産として人気商品になり、売り切れが続出しました。意外性と地元の名産を組み合わせると、こんなヒットが生まれるといった好例です。

奈良県「鹿せんべい」のリニューアル!?

奈良公園のシンボルともいえる「鹿せんべい」。

観光客が鹿にあげるためのお菓子で、奈良の名物として定番ですよね。

しかし、「鹿せんべいって、鹿にしか使えない」という悩みを抱える人も多かったとか。

そこで、地元の菓子メーカーが鹿せんべいを「人間が食べられるお菓子」として再開発しました。

見た目はそっくりですが、味は抹茶風味や黒ゴマ味で、ちゃんと人間が美味しく食べられるスイーツです。

この「食べられる鹿せんべい」が観光客のお土産として話題を呼び、「家族や友達に鹿せんべいをプレゼントする」という新しい楽しみ方が広がりました。

奈良に訪れる人々の「鹿せんべい」に対する愛着を生かしつつ、商品として進化させた、これまた好例と言えます。

島根県「うさぎ結びストラップ」

島根県の出雲地方には、神話「因幡の白兎」にちなんで、「うさぎ」が地域のシンボルとして愛されています。

この背景を活かして、地元の伝統工芸である「水引細工」(和紙の紐を使った装飾)を使い、「うさぎ」をモチーフにしたお守りストラップが作られました。

この「うさぎ結びストラップ」は、地元の女性たちによって手作りされており、一つ一つ形や色合いが微妙に異なるのも魅力です。

また、出雲大社を訪れた参拝者が「縁結び」のお守りとして購入することで、観光客の間で口コミが広がり、特に若い女性たちに人気となりました。

この取り組みは、地元の伝統技術を生かしながら、観光客のニーズに合わせた商品を開発した一例ですね。

長野県「凍り豆腐マンガ」

長野県の特産品「凍り豆腐」は健康食として知られていますが、「若者はほとんど食べない」という問題がありました。

そこで、地元の企業が「凍り豆腐をもっと若い世代に親しんでもらうには?」と考えた結果、「凍り豆腐のキャラクター」を作ることを決定。誕生したのが「とうふ侍」というコミカルなキャラクター。やがて、凍り豆腐をテーマにしたギャグマンガが描かれました。

マンガでは、凍り豆腐がいろんな料理に活躍する様子をユーモアたっぷりに紹介し、SNSやイベントで話題に。

凍り豆腐を使ったアレンジレシピも公開され、若者層を中心に少しずつ「興味を持つ人」が増えていきました。

このマンガの影響で、「凍り豆腐」を普段の料理に取り入れる人が増え、売上も徐々に回復しました。ユーモアを活用して地味な地域産品をリブランディングしたというわけです。

まとめ

地域産品の魅力と、全国のいくつかの商品例をみてきました。

地域産品には、「地域の個性」や「意外性」が詰まっていて、どれも面白いですよね。大好きです。

旅行の一つの醍醐味・楽しさになるかもしれませんね。

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