群馬・北軽井沢でパーマカルチャーを実践する vol.1
現在、北軽井沢のあやめヶ原別荘地では『自然とともに暮らす場所、パーマカルチャーをつくる』をテーマに、森と人が共生できる環境を作ろうとしています。
もちろん我々だけじゃ到底無理なので、一般社団法人FU-SHUさんの力を借りて、共に作り上げている最中です。
パーマカルチャーなんて聞きなれないですが、一言でいうと地球環境に優しい循環型の社会を築いていくという思想なんですね。
大量にモノを生産し、そして消費する社会から脱却しないと、ゴミは増えるばかりで地球環境は悪化の一途を辿ってしまうから、どこかでその負の連鎖を止めなきゃいけない。
そのような考えを源流にもつのが、パーマカルチャーというわけです。
時代に即した思想ですよね。
そのトレンドに私たちはババ乗りしてるようなものですが、北軽井沢は自然が本当に身近に感じられる環境なので、都心に住んでいる人たちよりも遥かに自分ゴトとして捉えられていると勝手に思っています。
循環型の社会の構築というと難しく聞こえますが、なんてことはありません。
小さなことでもいいから自分たちにできることをやればいいだけで、まずは土づくりから始めてみました。
土壌を整えることで植物が育ちやすくなるんですよ。
植物は、言わずもがな地球上の全生物にとって必要不可欠なものです。
植物がなくなれば、草食動物は絶滅しますし、そうなると肉食動物や人間の生存も危うくなる。
また、大気中の酸素量も減るのでその影響は計り知れません。生態系を維持できなくなってしまう恐れが多分にあるということです。
なので、多くの植物がスクスクと育ちやすい環境を作るために、最初は土壌を育てていくわけですね。
具体的には浸透水脈と呼ばれる穴を掘って、土中に高低差を作り、地面へ水が浸透しやすくなるようにしていきます。
地面に対する水の浸透性が増すと、土が柔らかくなるので植物の根も張りやすくなる。すると微生物が活性化し、土壌が豊かになっていくという算段です。
よく出来てますね。
ただ、掘った穴や溝はそのままにしておくと泥が溜まってしまい、浸透性を失ってしまいますので、炭や木の枝を入れるなど対策を施す必要があります。
そこで、開発しようとしている土地の低木を適当な大きさにカットして、麻紐で縛り上げたソダを作成し、これを埋めていきました。
このようにして、土の中に水と空気がスムーズに流れる仕掛けを作ることで、様々な生物が健全に育つ土壌ができあがります。
今回の作業をわかりやすく『人』に例えると、血行不良を改善したようなもので。
人間の身体中を隈なく回っている血液は、栄養分や酸素を各器官に運んでくれていますが、運動不足などに起因して血のめぐりが悪くなると、途端に多くの不調に見舞われます。
その不調(水と空気が滞る状態)を起こさないための根本治療・予防療法を行ったということです。
人が住みやすい環境だったり、多種多様な生物が豊かに生きていくためには植物の大いなるパワーが必要不可欠。
数ヶ月後にどんな植物が生えてくるのか今から楽しみです!
循環型社会の構築への小さな小さな一歩をようやく踏み出すことができて嬉しく思います。
次回は炭化機を作る予定ですので、またご報告しますね。